バルタン星人になる日

末期ガン余命6ヶ月『終活日録』

一掃

ダンボール6箱分
服を買取に出す。

夏物を引出しに入れ直した。
これが「開かずの扉」にならないか・・・・・
そう思うと。

車も引き取られた。
黒い家に横付けされた赤い車が消えた。

使用してない家電も出そう。
貰い手のつかないゴミは捨てておきたい。

なんでも揃ってるね、と言われる此処は宝箱なんだ。
家も中身も、わたしの集大成なの。


震災直後に崖を背負ってる土地を購入した。
道路付けの問題もあって
契約もすんなりとはいかなかった。

もちろん銀行も回った。
「自己資金がない理由書」も書かされたりした。笑

住宅の設計は本業だけど、
建て主兼監督業は一筋縄ではいかなくて、
なんで1人でこんなことしてるんだろうって。
でも、皆に助けられて。

新宿に土地を購入して家を建てた。
この行動は両親には内緒だった。
住宅ローンを組んだことで心配を掛けたくなかった。

完成して半年後。
両親と3人で旅行する機会ができてその時に告白した。

母が「スゴイね」って言ってくれたのが心に響いた。
嬉しかった。

両親はその後すぐ遊びに来てくれた。

父が率先して雑草を刈ってくれたっけ。。