バルタン星人になる日

末期ガン余命6ヶ月『終活日録』

記録

義理母のお誕生日に残しておきます。

妊娠を知らせて喜んで貰えたこの日、、

花火大会に皆で出掛けたのもこの日、、

 

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娘への誕生日プレゼントに義理母宛の手紙を同封

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こんにちは。先日は声が聞けて嬉しかったです。

箱の中身は[娘]への誕生日プレゼントになりますが、今回お母さんへの手紙を入れさせてもらいました。

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[[娘]への20歳のプレゼントについて]

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①大人になった記念に印鑑を作りました。
(実はお母さんの真似です。苗字が変わった私にお母さんがプレゼントしてくれて凄く嬉しかったんです。)
②ディズニー(ミッキーとミニー)のペンダントトップです。
([娘]の生まれ年の限定品です、20年温めてました。笑)
③家電(美顔器)はオマケです。
(私が使用しようと買ったんだけど、無駄みたいで。笑)

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[今後[娘]に渡すもの]

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(遺品) パパから頂いたものは娘に持っていて欲しいです。

①3連リング(婚約指輪)

②パパの名前入りリング(結婚指輪)

③ダイヤのリング(パパと[娘]で選んでくれた誕生日プレゼント)

④陶器のケース(パパから初めての誕生日プレゼント)

⑤娘の名前と同じリング(私の愛用品を1つだけ形見に)

※「へその緒」はわたしに持たせてください。 (三途の川で Suica として使うらしいので。笑)

 

(現金)

ごめんなさい、まとまった現金はありません。

 

(遺産)

不動産があります。

※お母さんには遺産を残さないでと言われましたが、私がこの先も何もしてやれない娘にできることは、こんな形でだけなんです。 小さいながらも家を建てた時、あとは此処を娘に残すことが 私の唯一の務めだと思ってきました。

ただお母さんが危惧されているように、成人したばかりの娘にいきなり預けられるものでは無いと私も考えました。

ですので相談もせず申し訳ないのですが「家族信託」という形での遺言を公正証書にて作成してあります。

内容はまず(妹に両親共置いていくことに、せめてもの金銭的援助(賃貸して)になるように私の自己満足で勝手な判断ですが)母が亡くなるまでの間は妹に遺産を預けます。

 

上記「信託」の期限はあくまでも母が亡くなるまでの設定です。そのあとは妹から[娘]に(贈与税無く)不動産を引き渡す手配になっています。

その際に[娘]は相続拒否も当然可能ですが、私としてはちょうどその頃(想像にしか過ぎませんが、笑)結婚祝いに? 出産祝いに?入学祝に?はたまた何か事業するなり?に、親の遺産を(売買するなり賃貸するなりして)充てて少しでも力になりたいのです。

「家族信託」(遺言書)は私が亡くなった時点でお渡しいたします。

 

(病状) わたしの現状としては4年前に手術した「大腸がん(S 状結 腸がん)」からの「リンパ節」「腹膜播種」「肝臓」「肺」「卵巣」への転移になります。 (他に転移ではなく「子宮頸がん」もしています。)

特に「肺がん」と「卵巣がん」が進行してしまっているので日常的に酸素をつけているのと、卵巣が肥大してお腹が臨月ほどに膨らんでしまっています。

症状は緩和ケア(麻薬で痛みを調整)で比較的安定していますが、明日は無いと思っているくらいが丁度良いようです。 笑

 

(献体) わたしは「〇〇〇〇〇〇大学(解剖室)」へ献体登録をしていますので亡くなっても即お葬式などは行いません。

 

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今まですべて任せきりで、本当に申し訳ありませんでした。 酷い嫁だし、酷すぎる産みの母でしかなかったので病気になって長く生きられないことも自分自身納得できています。

 

[娘]には謝りもせず顔を出すなんてことはできないし、逆に今となっては病人化し激ヤセした私を見せたくはありません。

 

今まで送った彼女へのプレゼントは何一つ喜んでもらえていないでしょうね。 1度でも一緒に選べたら・・そんな事がしてみたかったです。

 

[娘]に「大好きだよ」と言ったことに、嘘はないといつか伝えてもらっていいですか。

 

お母さん。 大変お世話になりました、本当にありがとうございました。 〇〇